活動レポート・表彰/受賞報告

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Hatsumeiひろしま 2024年9月号  

目次

令和6・7年度IPランドスケープ支援事業(第3回公募中)について

●l中小企業等の経営層が持つ経営や事業の課題に対して、市場や事業、知財等の分析を通じた解決策を提案する支援です。
中堅・中小企業、大学・公設試験研究機関等の研究機関等が対象です。

■ 令和6年度全国発明表彰式のご報告

https://www.inpit.go.jp/katsuyo/ipl/index.html#anchor9

■ 青少年創造性育成事業に関するお知らせ

 2024年度少年少女チャレンジ創造コンテスト広島県大会

(第12回全国少年少女チャレンジ創造コンテスト地区大会) のご報告

8月22日(木)、2024年度少年少女チャレンジ創造コンテスト広島県大会が広島市工業技術センターにて開催されました。今年は3チームが参加されました。 東広島市少年少女発明クラブの作品名は「安芸の宮島で夢を見ました。」、広島少年少女発明クラブの作品名は「宮島の伝統行事」、幟町中学校の作品名は「管弦祭を応援し隊」と、何と全てのチームが“宮島”をテーマとしておりましたが、からくりはそれぞれのチームで全く異なる個性を発揮していました。

現在3チームとも、第12回全国少年少女チャレンジ創造コンテストへ推薦しております。全国大会は2024年12月14日(土)、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)にて開催されます。

❒ 「ひろしまキャリア教育応援団」に係る職業講話への講師派遣のご協力について

広島市では、広島の産業に誇りや愛着を持って、将来の地域の発展を支える人材を育てるため、2017年3月に、経済団体、広島市及び広島市教育委員会で構成する「ひろしまキャリア教育応援団」を創設し、中学生を対象としたキャリア教育の充実に取り組んでいます。

その一環として、生徒の職業観を育むため、広島で活躍する社会人が講師となり、自分の仕事について中学生に直接話をする「職業講話」を実施しております。これまでに実施した学校からは、「多くの生徒の心に残り、生徒たちが自分の進路や将来に向けて、意識を高める機会となった」といった感想をいただくなど、意義深い取組であると考えています。

今後は、この取組に御協力いただける企業、事業所を増やし、取組の一層の充実を図りたいと考えています。 つきましては、講師派遣の御協力をいただける企業様がございましたら、下記連絡先まで御連絡いただきますようお願い申し上げます。

◆連絡先:(一社)広島県発明協会 担当:吉村 TEL: 082-241-3940

  

❒少年少女発明クラブ活動報告

◇広島少年少女発明クラブ

   8/1・2  完成コース 「チャレコン制作⑤⑥」

   8/3  基礎コース 「スチレンボードを使った工作」・完成コース「発明くふう作品の製作а-4 チャレコン制作⑦」

   8/8・9  基礎&完成コース 「自由活動日」

   8/28  基礎コース 「班対抗ビー玉ラリー」(参観日)

 ◇呉市少年少女発明クラブ

   8/3、17、24  発明くふう展出品作品作成

 ◇東広島市少年少女発明クラブ

   8/3  継続コース 「平面&立体パズル」製作

   8/24  新規コース 「缶ローラー」製作

 ◇福山少年少女発明クラブ

   8/21  ホーコス見学体験ツアー     8/31  台風のため中止

最近の話題を考える“知財NEWS” 

弁理士法人前田特許事務所 弁理士 大石 憲一

3倍巻きトイレットペーパーの特許訴訟、日本製紙クレシアが大王製紙に敗訴する。

 今回の知財ニュースは、8月21日に東京地裁で、日本製紙クレシアVS大王製紙の「3倍巻きトイレットペーパー」に関する特許訴訟の判決が下されたので、この事件について紹介します。

 近年、芯の交換頻度が減ることや収納スペースが節約できることから、長巻トイレットペーパーの人気が上昇しており、現在、市場の約3割を占めるようになっているようです。日本製紙クレシアは2012年から「3倍巻き」の開発を進め、50件以上の関連特許を取得しているそうです。

 今回の事件では、2022年に大王製紙が販売を開始した「エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー3.2 倍巻4ロール」等の3製品に対して、日本製紙クレシアが保有する特許権3件(第6735251号「トイレットロール」、第6590596号「ロール製品パッケージ」、第6186483号「トイレットロール」)を侵害するとして、訴訟が提起されました(令和4年(ワ)第22517号 特許権侵害差止等請求事件)。

 判決内容を確認すると、日本製紙クレシアの特許は、全て数値限定特許(数値範囲を特定して権利化された特許)でしたが、大王製紙の製品は、その数値範囲内にない、形状の構成が異なる、とのことで、権利侵害しないと判断されて大王製紙が勝訴しました。

 今回、気になったのは、日本製紙クレシアの特許が全て「数値限定特許」であることです。化学物質等の発明であれば数値限定特許は良くありますが、トイレットロールやパッケージといった構造物の発明で、数値限定特許というのはほとんどありません。これは、数値を限定すると権利範囲が狭くなり、また、その数値に特有の効果がなければ進歩性が否定されやすい、という理由のためです。

 今回の特許の経過書類等を確認してませんし、また、私自身トイレットペーパーの技術分野について詳しいわけではないので、断言はできませんが、権利範囲についてもし「数値限定」を行わず権利化していた場合は、もしかしたら、日本製紙クレシアが勝っていたかもしれないな、と思いました。

 なお、日本製紙クレシアは、この事件を知財高裁に控訴する予定とのことです。

以上

■ INPIT広島県知財総合支援窓口からのお知らせ

❐ INPIT広島県知財総合支援窓口 知的財産ミニ勉強会

(オンライン)【ブランド】事例から学ぶ商標の基礎

◆開催日時 : 2024年9月25日(水) 14:00~15:00

◆開催方法 : Web (Zoomウェビナーによるライブ配信)

◆講師       : INPIT広島県知財総合支援窓口 支援担当者 森本 理子

◆参加料     :  無料

◆申込フォーム  : https://forms.office.com/r/mJJcwrjUAc

(オンライン)【意匠権】中小企業のための意匠入門

◆開催日時  : 2024年10月18日(金) 14:00~15:00

◆開催方法   : Web (Zoomウェビナーによるライブ配信)

◆講師  : INPIT広島県知財総合支援窓口 支援担当者 西川 康史

◆参加料  :  無料

◆申込フォーム  : https://forms.office.com/r/fmvn1jstKw

❐ 日本弁理士会主催 「第4回知財活用ビジネスプランコンテスト」のお知らせ

日本弁理士会ではスタートアップ、中小企業等の支援の一環として「知財活用ビジネスプランコンテスト」を開催しております。

技術・ブランド・デザインなどの知的財産を用いた、新たな萌芽的ビジネスプランを発掘・表彰します。さらに、表彰を受けた案件に対しては、知財経営コンサルティング等のフォローアップを行い、日本弁理士会がビジネスプランの実現に向けた支援を実施します。

◆賞の種類・賞金  : グランプリ(日本弁理士会会長賞)  … 賞状及び副賞 賞金50万円 (1者)

準グランプリ  … 賞状及び副賞 賞金30万円 (1者)

特別賞  … 賞状及び副賞 賞金15万円 (1者)

奨励賞(日本中小企業診断士協会連合会会長賞)

  … 賞状及び副賞 賞金15万円 (1者)

※さらに、表彰の対象となったビジネスプランは、特典として「知的財産経営コンサルティング」等のフォローアップが受けられます。

◆応募対象  : 

(1) 応募資格:スタートアップ(ベンチャー)、中小企業者(中小企業及び個人事業主)、  又はこれから起業を目指す者で、技術・ブランド・デザインなどの知的財産などを  用いたビジネスプランを実施している又は実施を予定している者

(2) 募集の対象となるビジネスプラン:既に実施している、又はこれから実施するビジ  ネスプランであって、以下のA,B,C,の少なくともいずれかに該当するもの

A:新たな技術・デザインを利用するもの

B:新たなビジネスモデルを利用するもの

C:商標権を取得(又は取得予定)しており、商標を使ってブランディングするもの

◆応募締切  : 2024年9月30日(月)

◆詳細  : https://www.jpaa.or.jp/about-us/attached_institution/management-2/bpc/

◆お問い合わせ先: 日本弁理士会事務局 経営・支援室(ビジネスプランコンテスト担当)

  E-mail:bpc@jpaa.or.jp

■ セミナーのお知らせ

❐ 日本知的財産協会とのコラボ研修-知的財産の基礎から実務まで-

主催:(一社)日本知的財産協会 / 共催:(一社)広島県発明協会

(一社)日本知的財産協会と当協会は、知的財産に関する研修を共同で開催いたします。

この研修は、企業の知的財産部門担当者だけでなく、知的財産に関心のある方々を対象に、知財の基礎から実務まで幅広く学べる内容となっております。是非ご参加ください。

■研修方法 :  「集合型研修」 または 「オンデマンド研修」 よりお選びください。

        集合型研修 : 広島発明会館 4階 研修室 (広島市中区千田町3-13-11)

        オンデマンド研修 :  配信期間 12/23(月)9時 ~ 1/17(金)17時

■会場定員 : 30名(定員になり次第締め切ります。)

■参加条件 : 広島県発明協会会員  ※日本知的財産協会会員は、日本知的財産協会からお申込みください。

■受 講 料  :

■申込締切  : 10月23日(水)

■お申込み・お問合せ : 一般社団法人広島県発明協会 担当:西川、吉村

TEL 082-241-3940   E-mail  info@hiroshima-hatsumei.jp

■ 広島県発明協会事務局からのお知らせ

❒ ひろしま知財塾 中・上級編 ※参加補助券が使えるセミナーです

◆詳細・お申込み等はこちら

❒経営陣や事業責任者のための特別講演会のご案内

弁理士法人 藤本パートナーズ 会長 弁理士 藤本 昇 (ふじもと のぼる) 氏による講演

企業経営や事業における知財リスクと対策―企業経営や事業を行う際に待ち受ける知財リスクに備えて  ―

◆開催日時 : 2024年11月27日(水) 14:00~17:10(予定)

◆参加方法 : Web参加 Zoomウェビナーによるライブ配信

        会場参加 広島発明会館 4階 研修室(広島市中区千田町3-13-11)

◆参加費    : 講演会 無料 / 懇親会 有料 ※講演会終了後に行います。

◆お申込み・お問合せ : 一般社団法人広島県発明協会 担当:西川、吉村

  Tel: 082-241-3940  Fax: 082-241-4088

  E-mail: info@hiroshima-hatsumei.jp

◆詳しくは随時、広島県発明協会ホームページでお知らせします。