活動レポート・表彰/受賞報告
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Hatsumeiひろしま 2024年1月号
目次
- 登録可能な商標の拡充について
- 新年のご挨拶
- 青少年創造性育成事業に関するお知らせ
- 最近の話題を考える“知財NEWS”
- セミナーのお知らせ
- 広島県発明協会事務局からのお知らせ
- INPIT広島県知財総合支援窓口からのお知らせ
登録可能な商標の拡充について
2023年7月号で紹介した「不正競争防止法等の一部を改正する法律(令和5年6月14日法律第51号)」についての記事のうち、(1)デジタル化に伴う事業活動の多様化を踏まえたブランド・デザイン等の保護強化に関連するものです。
1.コンセント制度の概要
商標法第4条に第4項を新設し、同条第1項第11号(先願に係る他人の登録商標)に該当する商標であっても、先行登録商標権者の承諾を得ており、かつ、先行登録商標と出願商標)との間で混同を生ずるおそれがないものについては、登録が認める。
詳しくは、下記URLを参照https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/consent/index.html
2. 他人の氏名を含む商標の登録要件の緩和の概要
商標法第4条第1項第8号における「他人の氏名」に一定の知名度の要件と、出願人側の事情を考慮する要件(「政令要件」という。)を課し、他人の氏名を含む商標の登録要件を緩和するもの。
詳しくは、下記URLを参照 https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/seidogaiyo/shimei.html
新年のご挨拶 広島県発明協会会長 熊平 明宣
明けましておめでとうございます。
令和6年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。旧年中は多くの方々に大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。
本年の干支は、甲辰です。新たな気持ちで勢い良く飛躍する、有意義な年に致したいと存じます。本年も宜しくお願いいたします。
広島県発明協会は、本年で創立100周年を迎えます。当会は只今、「100年プロジェクト」と称する創立100周年関連の様々な活動に取り組んでおります。
これらの活動は、これまでの100年を振り返り、これからの100年を見通すものです。当会が発明に関わる事柄によって地域社会に貢献していくことは、今後も不変であると思われます。
発明と申しますと人によって想起されるものが違うと思います。私などは、例えば発明王トーマス・エジソンを想起します。その数あるエピソードや言葉も多くの方がご存じだと思います。
「私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ」や「私は失敗などしていない。上手くいかない方法を1万通り見つけただけだ」などを始めとして、エジソンの言葉、また生き方は大いに示唆に富んでいます。
エジソンに限りませんが、歴史や偉人から学ぶことも大変有益であると改めて認識しております。世の中の大切な事柄に「気付く」ことで、新しい価値を「築く」ことに繋がっていくように思います。
現在、広島県では「ひろしまブランド」向上のための様々な取り組みが進められています。そしてブランド向上の基盤として、全ての世代に亘る一貫した人づくりが掲げられています。
当会も長年、青少年創造性育成事業を始めとして「人」にフォーカスした活動を続けてまいりました。今後とも当会は、広島県の方針とも調和して活動してまいります。また、これからの世の中にとってなくてはならない存在であり続けたいと願っております。
皆様のご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。本年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
青少年育成事業に関するお知らせ
❒教育支援事業
◆企業講師による理科授業の報告 『理科授業を実施しました!』
テンパール工業株式会社 電流のはたらきとスイッチ
<実施校>広島市立古田台小学校 5年生 (12/4)
家庭の分電盤やブレーカを用いた実験、体感、観察をとおして、目にみえにくい電気のちからの理解や原理を学びました。
戸田工業株式会社 永久磁石と電磁石
<実施校>
広島市立八幡小学校 6年生(12/6、12/12)
広島市立観音小学校 5年生 (12/13)
永久磁石の実験や電磁石を使ったモーターへの製作をとおして、実際に観察することが難しい電流や電磁石への興味を高めました。
コベルコ建機株式会社 活躍する『てんびんとてこ』コベルコ建機のショベルカーをみてみよう!!
<実施校>
広島市立山田小学校 6年生 (11/14)
広島市立楽々園小学校 6年生 (12/15)
コベルコ建機のショベルカーの模型やショベルカーのイラスト動画などを使い、ショベルカーで応用されている「てんびんとてこ」を学びました。
❒少年少女発明クラブ活動報告
◇広島少年少女発明クラブ
・基礎コース 12/3「クリップモーター」 ・完成コース 12/ 4 「発明くふう作品制作b-1」
・基礎コース 12/10「発電機と歩行ロボ」 ・完成コース 12/10「発明くふう作品制作b-2 」
・基礎コース 12/17「発電機と歩行ロボ」 ・完成コース 12/17「発明くふう作品制作b-3 」
12/10 完成コース「発明くふう作品の製作b-1」
来年度の発明くふう作品展に向けて、作品を製作しています。今年よりも良いものができるよう鋭意製作中です。
12/17 基礎コース「発電機と歩行ロボ」
四足歩行ロボを作りました。歯車のしくみやリンク機構などを学び、はんだ付けなど少し難しいことにもチャレンジしました。
◇呉市少年少女発明クラブ
12/2 講義「発明のヒント」、発明くふう展県入賞作品の表彰
12/16 日本弁理士会による「知財授業」 12/23 アイデア・工夫工作
12/6 日本弁理士会による「知財授業」
寸劇なども含めながら特許の大切さなどを学びました。
12/23 「課題工作」ランタンにも万年カレンダーにもなる工作をしました。
◇東広島市少年少女発明クラブ
新規コース 12/9「紙玉鉄砲」製作 12/23「紙コップUFO」
継続コース 12/9「ヨーヨー2」製作 12/23「からくりDOG」
12/9 新規コース「紙玉鉄砲」
竹筒の両端に新聞紙を丸めた玉を詰めて、棒で押し出す「紙玉鉄砲」を製作しました。空気が抜けないように工夫しながら、的当てゲームを楽しみました。
12/23 継続コース「からくりDOG」
回転運動を上下運動に変えるクランクを活用した「からくりDOG」を製作しました。ハンドルを回すと犬の頭や足がコミカルに動きます。フェルトで耳や尻尾を作り、好みの外見に仕上げました。
◇福山少年少女発明クラブ
12/9「椅子」製作① 12/23「椅子・クリスマスツリー」製作②
12/9「椅子」製作①
木製の椅子を製作しました。あらかじめカットしてある木材にドリルで、ダボ用の穴を開けたり、やすりで表面を整えたりしました。
12/23「椅子・クリスマスツリー」製作
前回の続きで、ダボを打ち付けてニスを塗り、椅子を完成させました。また、木製のクリスマスツリーも製作しました。
最近の話題を考える“知財NEWS”
弁理士法人前田特許事務所 弁理士 大石 憲一
生成AIと知的財産権」について
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。まず、新年最初の知財ニュースは、昨年から話題の「生成AIと知的財産権」についてです。
昨年末に、英国の最高裁は「AIは発明者になれない」との判決を下しました。
近年の生成AI技術の進歩は凄まじく、従来、自然人が行っていた創作的な行為を生成AIが行うことが多くなっています。このため、発明と思われるモノをAIが生成することもあります。
今回の裁判は、AIを開発した科学者がAIを「発明者」として特許を出願したところ、英国知的財産庁が認めなかったため、訴えを起こしたものです。最高裁はAIを「発明者」として認めませんでした。記事によると、科学者の代理人は「英国特許法の不備」を指摘したようです。
確かに、「発明」を創作したのがAIであればAIを発明者にすべきと考えたい気持ちは分かります。しかし、この話は、そう単純な話ではありません。
もし日本でAIを発明者にするためには、一般法である「民法」から変えないといけないからです。民法は人(自然人や法人)だけに「権利能力(権利を帰属させる能力)」を認めています。もし、AIを発明者にするなら、AIに権利能力を認めた上で、「特許を受ける権利」を原始的に帰属させなければなりません。また、発明が職務発明に該当するならAIに「相当の利益」も与えないといけないでしょう。
この「権利能力」の議論はペット等の動物でもありますが(相続財産等の問題)、今の日本の民法では、認められていません。よって、日本でもAIを発明者とするのは難しいでしょう。
また、文化庁では、昨年から文化審議会著作権分科会法制度小委員会で、「AIと著作権」について検討しており、AI生成物が著作権を侵害するのか等の論点を検討しています。1月中旬から「パブリックコメント」を行うようなので、興味がある方は、以下のサイトを覗かれたら良いかと思います。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/hoseido/r05_05/
以上
セミナーのお知らせ
❐ ひろしま知財塾 OB・OG研修会のお知らせ
「IPランドスケープの紹介」-大きく変容している知財部門(知財担当)の役割と仕事内容について-
過去にひろしま知財塾を受講された方を対象に、OB・OG研修会を開催します。この研修会は「知財人材のレベルアップ」と「知財人材の横の繋がりを強める」という狙いに沿って行われるものです。
是非、この機会に、他のひろしま知財塾のOB、OGの方と交流を図ってください。
◆開催日時 : 2024年2月22日(木) 1部:講義15:00~17:00 2部:交流会18:00~2時間程度
◆料金 : 1部 研修会:無料 2部 交流会:4,000円程度の会費(予定)
◆講師 : 弁理士法人前田特許事務所 弁理士 大石 憲一 氏
◆申込フォーム : https://forms.office.com/r/82mAPC28b5
■ INPIT(インピット)からのお知らせ
❐2023年度知的財産権制度説明会(初心者向け)<オンライン配信>
これから知的財産権を学びたい方、企業等において知財部門に新しく配属された方などの初心者を対象に、特許庁の産業財産権専門官が知的財産権制度の概要を中心に、各種支援策や地域におけるサービス等をわかりやすく説明しています。◆詳細はこちら⇒https://www.inpit.go.jp/setsumeikai/index.html
■INPIT(インピット)広島県知財総合支援窓口からのお知らせ
❐(ハイブリッド)【意匠権】「意匠活用のポイント」
◆開催日時 : 2024年1月26日(金) 14:00~15:30
◆講師 : INPIT窓口機能強化事務局 総括担当
明和綜合特許デザイン事務所 弁理士 藤掛 宗則 氏
◆お申込みはこちら
■ 広島県発明協会事務局からのお知らせ
❐広島県発明協会会員専用ページ 「未来予測」閲覧のご案内
広島県発明協会ホームページの、会員専用ページにて株式会社アクアビットが作成したレポート「未来予測2035」が閲覧できます!2035年までの社会や市場、顧客、産業構造の変化を示したものです。
広島県発明協会会員の方には閲覧専用のメールアドレス、パスワードをお知らせいたします。
❐ 理事会のご案内
下記の日程で、『一般社団法人広島県発明協会理事会』を開催いたします。
理事・監事の皆様におかれましてはご多用の折とは存じますが、ご出席賜りますようご案内方々お願い申し上げます。
◆開催日時 : 2024年3月28日(木) 15:00~16:30(予定)
◆会場 : 広島発明会館 4階 研修室
❐ 発明推進協会オンデマンド講座のご案内
発明推進協会オンデマンド講座の受講には、いずれも参加補助券が使用できます!
今年度最後の使用の機会となりますので、どうぞご活用ください!
★配信講座は随時更新されます。講座については(一社)発明推進協会のHPをご覧ください。
https://www.jiii.or.jp/kenshu/chizaikenshu_tanki.html ★参加補助券を使用される方は(一社)広島県発明協会へお問合せください。
(一社)広島県発明協会 担当:小山、吉村
TEL 082-241-3940 FAX 082-241-4088 E-mail info@hiroshima-hatsumei.jp
❐ 「第22回ビジネスフェア 中四国2024-中四国発・こだわり良品発掘メッセ-」のご案内
このフェアは、中四国地域最大級の商品見本市で、前回は143社・団体が参加するとともに、会場には中四国圏域内を始め首都圏や関西圏などから、491社・902名のバイヤーが来場し、計4,790件の商談が行われました。
中四国の企業・団体が熱意とこだわりをもって開発した製品、技術、サービスが一堂に揃う当地域最大級のビジネスマッチングフェアにぜひご参加、ご来場ください。
◆開催日時 : 2024年2月1日(木)~2日(金) 10:00~17:00 最終日は16:00まで
◆開催場所 : 広島県立広島産業会館 東展示館 (広島市南区比治山本町12-18)
◆参加対象 : 卸売業者、百貨店、量販店、小売業、通販業、飲食業、福祉・医療サービス業、建設業、その他出展品目を取り扱う業者の方々および一般の方
◆入場料 : 無料
◆お問合せ : ビジネスフェア中四国実行委員会事務局
TEL:082-228-0131 FAX:082-221-1718
メール:info@business-fair-cs.net
◆詳細 : https://www.business-fair-cs.net/